無題

 

暑い…

面接にて。

前職で頑張った事はなんですか?

 

頑張った事…頑張ったこと…

頑張ったっていうか、毎日大変だった。頑張るっていうか、大変。

毎日毎日ただ大変だった。

何がって、納期に追われてお金に追われて上司に追われて、

体力的にも精神的にも、本当に大変だった。うまく言葉にできない。

特に、撮影前から撮影までは地獄のようだった。

PMなんて、映像制作において一番大変な立ち位置なんじゃないかと、

専門的なこと何一つできないのに責任だけはのしかかってきて。

コンテを見て必要なものは一から準備して。

キャスト、エキストラの人数、ロケシチュエーション、必要な小道具とか機材、見積もり出して、できること出来ない事の忖度…。

 

買い物も鬼の買い物するからね。

制作なら必ずお世話になるドンキ。あり得ない量のティッシュ、タオル、ゴミ袋、飲み物、お菓子、冬ならカイロ、ロケなら雨具、夏なら冷えピタ、とか。鬼。

 

ジェットヒーターが必要な撮影で、燃料も付属で付いてくると思ったらなくて、

撮影前日の夜にガソリンスタンド探し回って寝ずに撮影に臨むとか、確認しましょうって話なんだけど。

先輩が事故って急遽車が使えなくなったから急いで車を手配、荷物積むのが遅れて、また寝ないで撮影とか、車両部雇えないから自分達で運転とか、大阪から東京まで車移動とか、車関係ばっかり上げたけど!他にもキリが無いんじゃないか。

 

一番キツかった撮影は、

3泊4日のロケ企画。夏で海で田舎で、まずロケ地のOKが出ない。

スケジュールもギリギリになって台風の中、海ロケハン。

監督、「わかるわけねぇだろ!」キレる。しょうがない、スタッフを集めるのだって大変なんだよ、この日しかなかった。

別班で動いてもらって映像でロケ地チェック「わかるわけねぇだろ!」監督連れてく時間ないんだもん。めちゃくちゃ。

撮影本番、2日目の夜にコンビニでの撮影があったけど

土砂降りで晴れ待ち、の上にキャストの演技が最悪で監督、キレる。現場の雰囲気も最悪。

結局撮影は大幅に押した上にその日のうちに千葉から静岡に移動しなきゃならなかったから、深夜移動、車両部があまりのハードさに居眠りしかねない状況だったからプロデューサーが車運転したり。

静岡到着したらそこから制作部は備品の買い出し、ほぼ寝ずに朝を迎える。とか。

 

撮影の時は、一番最初に現場入って一番最後に出る。

フラフラなのに地位は低くて、何か問題が起きたら真っ先に責められるし、お弁当がまずかったら怒られるし。お菓子なくなったら怒られるし、コーヒーないの?とか。子どもか。

なんだよ、あるだけいいと思って。

 

そこをうまくできるような度量も経験値もない。もう無理矢理やってた。

多分、若いから、女子だからっていうのもあったかもしれない。しょうがないねーって協力してくれる人もいて、そこに救われてたな。

なんとかして金額面で助けてくれたり物運ぶのだって手伝ってもらったり…

撮影が終わってからも荷下ろしは一人でやった事もあったし寝ずにスクリプト表作って編集に回して。

機材返却も自分で行って。運転中居眠りしかけて車擦って怒られて。危ない死ぬよ本当。

限界だったよ、お金も時間も人も足りない。限られたものでどうにかやりくりしてた。こんなに大変な仕事ないんじゃない?って。他の仕事したことないから知らないけど、普通なのかもしれないけど。本当辛かったなーよくやってたんじゃないか…。

それから解放されるのか…。

思い出すとすごく昔の出来事に思える。毎日必死だったと思う。

 

 

よく頑張ったと思う。

思い出しただけで疲れてくる。

こんな事を面接で話せばいいのかしら。

 

明日も面接だ、気をしっかり持てよ。